構造用金物 ~耐震性~

今週末開催されます、構造現場見学会の見どころをご紹介しますね。

震災後、皆さんが一番気になる耐震性の事を少しお話します。

今回の物件は長期優良住宅認定住宅で

手引書等には等級2相当以上と書かれていますが、見学頂く物件は最高等級3で設計しました。

 

そもそも、耐震等級って何?ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、

数字が大きいほど耐震性能が高く、耐震等級は3が最高。

性能表示制度の等級のひとつで、等級は強度を意味しています。

耐震等級1 新耐震基準を満たす。  

    (建築基準法に定めれている基準です1981年 昭和56年6月1日施行令改正)

耐震等級2 等級1x1.25倍 

耐震等級3 等級1x1.5倍   

(制度は任意なので、等級がなくても決して耐震性が低いわけではありませんのでご注意下さいね。)          

地震で揺れても建物で耐える日本の住宅のほとんどは耐震構造です。
 その為に、金物を取り付けて引っ張りや、圧縮に耐えるようにします。

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上記はホールダウン金物:横架材・基礎とたて枠の緊結、上下階のたて枠相互の緊結に使用します。

下記はコーナー金物:横架材とたて枠の接合に使用します。

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金物を留めるビスまで決められています。

余談ですが、下記はハリケーンタイ(あおり止め金物)です。

屋根の垂木と外壁を緊結しています。

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ツーバイフォー住宅は、強風にも優れた強度を備えています。

台風以上に強いハリーケーンが起こる北米生まれだけに、独自のアイディアが採用されています。最近は、日本でも竜巻被害が起きていますので、在来軸組工法の住宅でも採用されていますよ。

この機会ではないと、すっぴんの実物構造は見学でません!!

是非、今週末11月12日(土)、13日(日) 安良町見学会、ご来場くださいね🎶 (^^♪